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脳卒中外来(脳血管内治療外来)

脳卒中外来(脳血管内治療外来)とは?

“開頭せずに治療する”カテーテルによる脳血管手術

脳卒中外来(脳血管内治療外来)は、脳卒中(脳動脈瘤、脳梗塞、脳出血や頭部・頸部の腫瘍などを治療する科です。
一般的に、脳の病気と言えば「開頭手術」のイメージかもしれませんが、全身の血管は大動脈を介してすべて繋がっているため、足の付け根や肘の内側の血管などの太い血管からカテーテルを挿入して大動脈を通じて脳の血管まで進み、病変部を治療する「脳血管内手術」という方法も可能です。この場合、皮膚を切ったり頭蓋骨を削ったりする必要がないため、体力的な負担が少なく、開頭手術が難しい方でも治療を行うことができます。
当外来では、手術経験豊富な脳血管治療専門医が症状を把握し、カテーテル治療、手術、服薬治療などを含め、患者さまにとって最適な治療方針を考えます。また、脳外科手術のセカンドオピニオンのための外来としても、どうぞご利用ください。

脳血管内治療が適用できる病気の一例

  • 脳動脈瘤・・・脳動脈瘤は、血管にできる「コブ」で、破裂するとくも膜下出血などを引き起こします。
  • 超急性期脳梗塞・・・脳の血管が詰まって脳の血流が無くなり、脳の組織が壊死してしまう状態を脳梗塞といいます。
  • 硬膜動静脈瘻・・・硬膜の動脈と静脈が、毛細血管を介さずに直接つながってしまった状態を、硬膜動静脈瘻といいます。
  • 脳動静脈奇形・・・脳動静脈奇形は血管の病気で、先天性異常と考えられています。脳出血の原因となる場合があります。
  • 頚動脈・脳主幹動脈狭窄症・・・脳の血管が細い場合、脳の血流が低下し、一過性脳虚血発作や脳梗塞を来すことがあります。

脳血管治療のメリット

  • 一般的な開頭手術に比べて、患者さまへの負担が少ない
  • 開頭手術での治療が困難な脳の中心部分でも、周辺の脳への影響を与えずに到達が可能
  • 入院期間が短い
  • 局所麻酔でも可能であり、麻酔をかける事が危険な高齢者や、心臓や肺の悪い人でも治療ができる
  • 詳しくはこちらもご参照下さい。脳血管内治療とは(外部サイト)

ごのような診察・治療をします。

診察・検査

  • 脳ドックなどで脳動脈瘤や脳梗塞の恐れがある、などと診断されると、目に見えない部分であることもあり、大変不安だと思います。
    患者さまとしては、大手術はなるべくせずに、薬やカテーテルなどでなんとか治療できないかと思うのが普通の心理かと思います。

    動脈瘤や頚動脈狭窄症、脳血管狭窄、脳梗塞・・・と診断されても、手術は行わずに服薬だけで様子を見ることもあり、また、このページで紹介しているような脳血管内治療(カテーテル治療)にて治ることも多々あります。

    カテーテル治療、開頭手術、服薬治療も含め、患者さんそれぞれに合った治療方針を考えていきますので、まずは当外来で何でもご相談ください。