脳ドック

なかねクリニックでは、健康診断や人間ドックではわからない病気を発見する「脳ドック」のご利用をおすすめします。

脳卒中（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血）は、日本人の死亡原因の第3位となっており、一瞬にして命を奪ったり、言語障害や麻痺などの重い後遺症をもたらすことも少なくありません。これらの病気は「発症してから」の治療では遅く、「発症する前の予防」が重要です。

しかしながら、通常の健康診断や人間ドックは主に生活習慣病関連の疾患を発見することに重きが置かれているため、なかなか脳の病変まで知ることはできません。そこで、脳の病気を未然に発見するために1980年代の後半にスタートしたのが、｢脳ドック｣です。

検査の主役となるのは、MRIやMRAなどの画像検査で、それに加えて、血液検査、尿検査、心電図などが行なわれます。

脳梗塞（無症候性脳梗塞）,未破裂動脈瘤,脳腫瘍,脳動脈奇形,認知症 ……等

磁気と電磁波によって縦横斜めあらゆる方向から脳の断面画像を写し出す検査です。MRI検査では発症間もない脳梗塞の病変や小さな梗塞などもはっきりと映し出せます。

MRIと同じく磁気共鳴という物理現象を利用して、血管を立体画像として映し出す検査です。動脈硬化が進行して血流が細くなっている血管を発見したり、動脈瘤を発見することができます。

以下のコースのうち、ご希望のコースをお選びください。

	費用（税抜）	検査内容
頭部レントゲン	3,000円（税抜）	頭蓋骨の異常を検査します。
頸動脈エコー	5,000円（税抜）	頚動脈の動脈硬化度、動脈壁肥厚度を検査します。
血液一般検査	5,000円（税抜）	貧血、肝・腎疾患、糖尿病の有無等を検査します。
心電図検査	2,000円（税抜）	不整脈や心房細動の有無等を検査します。
骨密度検査（※腰椎・大腿骨を用いた詳細な検査です。）	4,500円（税抜）	骨粗鬆症の有無等を検査します。前腕を用いる一般的な骨密度検査に比べて、腰椎・大腿骨を用いたより精度の高い検査が可能です。

検査終了後、結果についての詳しい説明と、日常生活や食生活などについてアドバイスをさせていただきます。
脳ドックは保険外診療となりますが、現在既に頭痛・めまい・しびれなどの症状のある方は、健康保険内での検査が可能ですので、その旨当院スタッフまでお伝えください。
検査結果報告書は全ての方にお渡ししていますが、撮影写真などのより詳細なデータ提供をご希望の方は、2,000円（税抜）にて承ります。
万が一、なんらかの異常が発見されたとしても、多くはすぐに進行・悪化する恐れのないもので、｢経過観察｣となります。これは食事や運動などの生活習慣の改善を行い、高血圧や動脈硬化などの進行を抑えることができれば、特別な処置をしなくても病気の発症を回避することができるということです。
高血圧、糖尿病、肥満、あるいは家族に脳卒中になった人が居るなどの危険因子がある人は、自分の脳の状態を知る貴重な機会です。